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イギリスでEU離脱の方針を固めることになった、いわゆる「Brexit」と呼ばれる国民投票が行われたのは2016年の6月のこと。2017年3月末には実際に離脱交渉のテーブルに着くためのリスボン50条の発動も行われました。

そして今回、交渉のテーブルに着いたタイミングでEU離脱の信を問うための下院総選挙を前倒しで6月に行う旨が発表されました！

反EU候補が優勢なフランス大統領選挙第1回投票の前週に発表されたこの選挙。為替相場において、どのような意味合いをもつのでしょうか？

選挙が実施された後の状況に応じて、ユーロやポンドそして円の為替相場への影響について考えていきましょう。

イギリス総選挙の結果で相場の動き方を予想！

今回発表されたのはイギリスの総選挙を前倒しにするという、メイ首相の宣言。実際選挙を行うためには、下院議会において3分の2以上の賛成が必要になります。総選挙の結果次第で、EU離脱交渉の行方も変わってきます。

なお、与野党ともに総選挙開催に前向きであるため、議会を問題なく通過する見込みと報道がありました。

[2017/04/21 追記]議会から承認を受けたため、6月8日の総選挙実施が確定しました！

では、具体的にどのような場面で相場変動が起きるか、箇条書きで並べてみたので確認してください。

為替への影響はイギリス下院総選挙の結果次第

与党が圧勝

与党が辛勝

与党が惨敗

相場への影響が出るのは、主に上の3つの状態が考えられます。EU離脱に対し国民がどのような判断を下すかという状況から、今回の選挙は実質2回目の国民投票となりそうです。

選挙で与党が圧勝する場合

まずは、メイ首相率いる保守党が戦況で圧勝した場合。この状況になれば、EU離脱が国民の総意であると考えて行動を起こすことができます。より確実にEU離脱へと近づいていくことになりましょう。

またEUに対しての交渉材料について、議会を通りやすくなることにもつながります。EU離脱に向けてスムーズに動くことができるようになります。

イギリスのEU離脱がさらに強く現実味を帯びることになり、そこからユーロ安(円高)の方向に波及していく動きが優勢です。

選挙で与党が辛勝した場合

もし辛勝という結果に終わってしまったのであれば、状況は今と変わりありません。国民もEU残留と離脱で二分されていますし、これは議会でも同じです。

ようするに、選挙開始前と全く変わらない状況となっていることが予想できます。わずかに勝つだけでは、EUに対して強気の交渉を行うことにも支障が出ることでしょう。

この状況ではEU離脱に向けての交渉が混迷を極めることが容易に想定できるため、相場はポンド安(円高)方向への動きへとシフトしそうです。

選挙で与党が惨敗した場合

与党が惨敗すれば、その結果をもってイギリス国民はEU離脱に反対したことと同意。前提としてEU離脱の信を問うとしていたため、この結果を受けたメイ首相が辞任するレベルです。

EU残留の意見が勢いづくとみられていますが、もうすでにリスボン50条の発動によりEUとの交渉のテーブルに着いた段階。離脱撤回にはEU側の賛成が必要であるため、この間にイギリス経済が打撃を受ける可能性もあります。

このような部分が相場に影響し、ポンド安(円高)に推移していくことが想定できます。結果がどうであれ、EU離脱が軸にあるこの経済イベントでは相場が大きく動くに違いありません！

相場が大きく動く経済イベントこそ、投資のチャンス！

今回のような為替相場に大きく影響する経済イベントが、投資を始めるための大きなチャンス！EU離脱の可能性の出ているフランス大統領選により、ユーロ相場で円高となる条件がそろってきます！

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2017年イギリスのEU離脱に向けた交渉が始まる！

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