バイナリーオプション取引で勝つためには、相場の動く方向をより正確に予想しなければなりません。そのために必要となるもの、それは世界各国の重要な経済指標を確認すること!
相場は理由があってこそ動きます。取引初心者でもわかる判断材料が、毎月世界各国で発表される経済指標になります。その結果により相場の動向が決定づけられるので、これを相場予想に活用しましょう!
ここでは、2017年6月前半の重要経済スケジュールを確認し、バイナリーオプション取引などの為替投資に役立てていきましょう。
2017年6月前半の重要経済スケジュールを確認!
2017年6月前半に発表される経済指標のスケジュールを確認していきましょう!以下のリストから指標の名前をクリックすることで、取引ポイントについて確認できます。イギリス解散総選挙やフランスの議会選挙などのイベントがある中、まずは経済指標の結果と予想について確認していきましょう。
(米) ADP民間雇用者数 ― 重要度:★★★★☆
アメリカのADP社が発表する雇用調査のレポートのこと。アメリカ政府公式の雇用統計である非農業部門雇用者数が発表される2日前に公開されるので、実際の雇用状態がどのようなものかの参考値になる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:17.7万人 予想:18.0万人 結果:25.3万人 変動値:+4pips
- 前月比で増加の予想。米ドル円相場で、円安(米ドル高)に進むでしょう。
(米) 新規失業保険申請件数 [前週分] ― 重要度:★★★★☆
アメリカの失業者が失業保険を始めて申請した時の数が発表される。雇用統計とセットで発表される失業率との関係が強いことから、雇用統計の参考値として用いられる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:23.4万件 予想:23.8万件 結果:24.8万件 変動値:+8pips
- 前週は23.4万件。ここ数週間は23万件を超えており、今週もその位の数値に達することが予想できます。そのため、米ドル円相場では、予想通りという意味合いで円安(米ドル高)方向に進むものと思われます。
(米) ISM製造業景況指数 ― 重要度:★★★★☆
アメリカの製造業の景気を見分けるための経済指標。米ISM(供給管理協会)が発表している。50より大きければ景気良し。50より小さければ、悪かったんだなと簡単に景気が判断できるようになっている。
- この経済指標のポイント!
- 過去:54.8 予想:54.8 結果:54.9 変動値:-6pips
- 予想では、前回比で微増といったところ。前回は予想が外れたため米ドル円相場で円高方向に流れましたが、予想が当たりさえすれば円安(米ドル高)方向に動くことが考えられます。今回に関しては変化が小さいので、予想が立てにくいのですね…。
(米) 非農業部門雇用者数 ― 重要度:★★★★★
アメリカで発表される、雇用統計のうちの1つ。非農業部門の雇用者数について発表されている。金融政策を決定するための判断材料に用いられるため、重要度が非常に高い。
- この経済指標のポイント!
- 過去:21.1万人 予想:18.2万人 結果:13.8万人 変動値:-2pips
- 前回の動きとしては、雇用者数が減少でしたが、実際の下げ幅は小さかったためにわずかに円高へ。今回は前回と同じく雇用者数減少の市場予想。円高(米ドル安)方向に動きそうですね。
(米) 失業率 ― 重要度:★★★★★
アメリカで発表される、雇用統計のうちの1つ。非農業部門雇用者数と同様、金融政策を決定するための判断材料に用いられることから、重要度が非常に高くなっている。
- この経済指標のポイント!
- 過去:4.4% 予想:4.4% 結果:4.3% 変動値:-2pips
- 市場予想は前回結果と変わらず。米ドル円相場としても。あまり目立った動きはないように思います。強いて言うなら非農業部門の雇用者数減による、円高(米ドル安)への動きはあるものと考えます。
(米) 貿易収支 ― 重要度:★★★★☆
米ドルが下落する場面で注目される経済指標。対中貿易の赤字以外の数字が重要視されている。
- この経済指標のポイント!
- 過去:-437.0億ドル 予想:-461.0億ドル 結果:-476.0億ドル 変動値:+17pips
- 前回は貿易赤字幅の縮小により、米ドル円相場において円安(米ドル高)方向に推移していました。今回の予想は逆に貿易赤字幅が拡大するので、円高(米ドル安)方向に動いていくでしょう。
(米) ISM非製造業景況指数 ― 重要度:★★★★☆
アメリカの非製造業の景気を見分けるための経済指標。米ISM(供給管理協会)が発表している。50より上が好況。50より下は不況と判断できる。ちなみにアメリカの非製造業はサービス産業が中心となっている。
- この経済指標のポイント!
- 過去:57.5 予想:57.1 結果:56.9 変動値:+0pips
- 前回は変動幅が小さすぎるために、米ドル円相場ではわずかな円安(米ドル高)の動きにとどまりました。今回は前回よりは変動幅がある市場予想。動くとしたら、ですね。
(日) 国際収支(経常収支) ― 重要度:★★☆☆☆
国際収支のうち、経常収支カテゴリ全体の数字が発表される。経常収支が黒字になると円高が進むことが予想できる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:29,077.0億円 予想:16,988.0億円 結果:19,519.0億円 変動値:+1pips
- 前回結果は黒字幅の拡大により、米ドル円相場において円安(米ドル高)方向に動いていました。
(日) 国際収支(貿易収支) ― 重要度:★★☆☆☆
貿易収支は国際収支の経常収支というカテゴリに分類されています。実際の数字は輸出額-輸入額で算出。貿易黒字であれば、円高傾向になる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:― 予想:4,940.0億円 結果:5,536.0億円 変動値:+1pips
(米) 新規失業保険申請件数 [前週分] ― 重要度:★★★★☆
アメリカの失業者が失業保険を始めて申請した時の数が発表される。雇用統計とセットで発表される失業率との関係が強いことから、雇用統計の参考値として用いられる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:24.8万件 予想:24.0万件 結果:24.5万件 変動値:-3pips
(欧州) 鉱工業生産 [前月比/前年比] ― 重要度:★★★☆☆
ユーロ圏における鉱業や製造業、そして電力・ガス等の公共事業の動向を表す指数のこと。前月/前年との比較で数値が上昇すればユーロ高になる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:― 予想:― 結果:― 変動値:+4pips
(米) 消費者物価指数 [前月比/前年比] ― 重要度:★★★★☆
消費者が購入する商品や利用するサービスの物価変動を確認できる指標のこと。アメリカのインフレ率を分析することができる。数字が前回より高い場合はインフレが進んでいるため、ドル高方向に相場が動く。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.2% / 2.2% 予想:0.0% / 2.0% 結果:-0.1% / 1.9% 変動値:-63pips
(米) 消費者物価指数 コア [前月比/前年比] ― 重要度:★★★★☆
消費者物価指数から、物価変動の激しい食品とエネルギーを除いた指数。見方は通常のものと同じで、前回の数字より上昇していたらインフレが進んでいるために米ドル高の方向に相場が動く。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.1% / 1.9% 予想:0.2% / 1.9% 結果:0.1% / 1.7% 変動値:-63pips
(米) 小売売上高 [前月比] ― 重要度:★★★★☆
百貨店やスーパーマーケットといった小売・サービス業の月間売上高を表す指標のこと。前月比で数値が増加すると、個人消費が堅調であることの現れ。米ドル高に推移します。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.4% 予想:0.1% 結果:-0.3% 変動値:-63pips
(米) 小売売上高 除自動車 [前月比] ― 重要度:★★★★☆
小売売上高のうち変動の激しい自動車を除いたもの。前月比で数値が増加すると、個人消費が堅調であると判断され米ドル高に推移します。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.3% 予想:0.2% 結果:-0.3% 変動値:-63pips
(米) FOMC政策金利発表 ― 重要度:★★★★★
アメリカのFOMC会議で決定した、政策金利が発表される。ここで決定された金利が、他国の金利政策や為替相場に影響を与える可能性が大きい。文句なしに重要な経済指標。
- この経済指標のポイント!
- 過去:1.0% 予想:1.25% 結果:1.25% 変動値:+9pips
- 利上げが実施されれば、米ドル円相場において円安(米ドル)に動く可能性が大きいです。
(米) 輸入物価指数 [前月比/前年比] ― 重要度:★★☆☆☆
アメリカが海外から輸入した物資やサービスの価格変動を表す指数のこと。指数が上昇すると、景気が向上したと判断される。すなわち、ドル高方向に相場が推移する。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.5% / 4.1% 予想:0.0% / 2.9% 結果:-0.3% / 2.1% 変動値:+16pips
(米) フィラデルフィア連銀景況指数 ― 重要度:★★★★☆
製造業における景気の良し悪しを把握するための経済指標。フィラデルフィア地区連銀管轄のデータであるが、ISM(製造業指数)と連動しやすい指数。
- この経済指標のポイント!
- 過去:38.8 予想:25.0 結果:27.6 変動値:+16pips
(米) 新規失業保険申請件数 [前週分] ― 重要度:★★★★☆
アメリカの失業者が失業保険を始めて申請した時の数が発表される。雇用統計とセットで発表される失業率との関係が強いことから、雇用統計の参考値として用いられる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:24.5万件 予想:24.1万件 結果:23.7万件 変動値:+16pips
(米) ニューヨーク連銀製造業景気指数 ― 重要度:★★★☆☆
製造業の景気動向を判断するための経済指標。ニューヨーク地区連銀管轄地域のデータになるが、全体的なISM(製造業景況指数)との相関性がある。
- この経済指標のポイント!
- 過去:-1.0 予想:5.0 結果:19.8 変動値:+16pips
(米) 鉱工業生産 [前月比] ― 重要度:★★★★☆
アメリカにおける鉱工業部門での生産状況を表す指数のこと。毎月発表されるので、景気実態が把握しやすい。数値が上昇すれば、米ドル高へと相場が動く。
- この経済指標のポイント!
- 過去:1.0% 予想:0.2% 結果:0.0% 変動値:+2pips
(米) 設備稼働率 ― 重要度:★★★★☆
鉱工業生産と同時に発表される経済指標。生産能力に対する実際の生産量を割合で表している。前月比で上昇すれば米ドル高変動に動く可能性がある。加えて、80%を超えたら超好景気とみなし、相場が大きく動くことも。
- この経済指標のポイント!
- 過去:76.7% 予想:76.8% 結果:― 変動値:+2pips
(欧州) 消費者物価指数 [前月比/前年比] ― 重要度:★★☆☆☆
ユーロ加盟国の消費物価指数をまとめた数値が発表される。数値が高いと物価が上がっている状態。欧州中央銀行が政策金利の決定にインフレ率を用いているため、金利変更時期を探るうえでも有効。
- この経済指標のポイント!
- 過去:1.2% 予想:0.9% 結果:0.9% 変動値:+1pips
(欧州) 消費者物価指数 コア [前年比] ― 重要度:★★☆☆☆
同時に発表される全体の消費者物価指数から、食品類と酒・タバコ、そして燃料を除いた指数。こちらも発表される結果から、欧州中央銀行の政策金利決定につながる情報を得ることができる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.4% / 1.9% 予想:-0.1% / 1.4% 結果:― 変動値:+1pips
(米) 住宅着工件数 ― 重要度:★★★★☆
同時に発表される建設許可件数と同じく、景気の良し悪しと連動している経済指標のこと。この指標が良ければ、米ドル高からの円安方向への相場推移が考えられる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:117.2万件 予想:122.0万件 結果:109.2万件 変動値:-13pips
(米) 建設許可件数 ― 重要度:★★★★☆
住宅着工件数と同時に発表される経済指標。建設開始前に許可を得ることから、この数字がよければ住宅着工件数も増える。許可件数→着工件数の順に指標を見ることで、より安定した相場予想を行うことが可能。
- この経済指標のポイント!
- 過去:122.9万件 予想:124.9万件 結果:116.8万件 変動値:-13pips
(米) ミシガン大学消費者信頼感指数 [速報値] ― 重要度:★★★★☆
ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターから発表される、消費者調査の結果を表す指数のこと。調査対象者は300人。指数が高ければ、消費者の購買意欲が高まっていると判断できる。米ドル高の方向に相場が動いていく。
- この経済指標のポイント!
- 過去:97.7 予想:97.0 結果:94.5 変動値:+8pips