バイナリーオプション取引で勝つためには、相場の動く方向をより正確に予想しなければなりません。そのために何が必要か?それは、世界の経済指標を確認すること!
相場は理由があってこそ動きます。取引初心者でもわかる判断材料が、毎月世界各国で発表される経済指標になります。その結果により相場の動向が決定づけられるので、これを相場予想に活用しましょう!
ここでは、2017年5月前半の重要経済スケジュールを確認し、バイナリーオプション取引などの為替投資に役立てていきましょう。
2017年5月前半の重要経済スケジュールを確認!
2017年5月前半に発表される経済指標のスケジュールを確認していきましょう!以下のリストから指標の名前をクリックすることで、取引ポイントについて確認できます。フランス大統領の決選投票やアメリカの政府機関閉鎖問題等様々なイベントもありますが、まずは経済指標結果をしっかりとらえましょう。
(米) 個人所得 [前月比] ― 重要度:★★★★☆
アメリカで個人が実際に受け取った金額を表す経済指標。給与等の収入から社会保険料を除いている。この個人所得が好調だと、雇用が良いと判断することが可能。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.4% 予想:0.3% 結果:0.2% 変動値:-10pips
- 前回は横ばいで推移した個人所得。今回は少し下がるものと予想します。下がるといっても、急に大きく落ちることはないでしょう。
(米) 個人支出 [前月比] ― 重要度:★★★★☆
アメリカで個人が家電購入や外食、食料品や衣類の購入で消費した金額を表す経済指標。支出が多くなると雇用良好、収入も増えていると判断できます。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.2% 予想:0.2% 結果:0.0% 変動値:-10pips
- 所得が減ることで、こちらも連動して下がっていくと予想します。米ドル安の方向に動きそうですね。
(米) ISM製造業景況指数 ― 重要度:★★★★☆
アメリカの製造業の景気を見分けるための経済指標。米ISM(供給管理協会)が発表している。50より大きければ景気良し。50より小さければ、悪かったんだなと簡単に景気が判断できるようになっている。
- この経済指標のポイント!
- 過去:57.2 予想:56.5 結果:54.8 変動値:-6pips
- 一度山が来て、先月は数値が下がりました。今月もその流れが続き、米ドル安で動くと予想します。
(欧州) 製造業PMI [確報値] ― 重要度:★★☆☆☆
ユーロ圏の経済指標の1つで、毎月の景気動向を表すもの。50を上回ると景気拡大。50を切ると減速したとみなします。
- この経済指標のポイント!
- 過去:55.4 予想:56.8 結果:56.7 変動値:-2pips
- 前回までの傾向を見るとじわじわと上昇しています。この流れを受け、ユーロ高に推移すると予想。
(欧州) 失業率 ― 重要度:★★★☆☆
EUが発表するユーロ圏(加盟国全体)の失業率を表します。数値上昇なら当然景気が悪いとみなせます。
- この経済指標のポイント!
- 過去:9.6% 予想:9.4% 結果:9.5% 変動値:+3pips
- 改善幅はわずかであるため、前回と同じ9.5%という数値を示しそう。もし数字が改善すれば、ユーロ高方向に動くでしょう。
(米) ADP民間雇用者数 ― 重要度:★★★★☆
アメリカのADP社が発表する雇用調査のレポートのこと。アメリカ政府公式の雇用統計である非農業部門雇用者数が発表される2日前に公開されるので、実際の雇用状態がどのようなものかの参考値になる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:24.6万人 予想:18.7万人 結果:29.8万人 変動値:+29pips
- このところ雇用者数は増加傾向にありました。ただ大幅に増えてきていたために、今回は少し減るのではないかと予想します。
(米) ISM非製造業景況指数 ― 重要度:★★★★☆
アメリカの非製造業の景気を見分けるための経済指標。米ISM(供給管理協会)が発表している。50より上が好況。50より下は不況と判断できる。ちなみにアメリカの非製造業はサービス産業が中心となっている。
- この経済指標のポイント!
- 過去:57.6 予想:55.8 結果:57.5 変動値:+1pips
- 前月発表分は減少という結果。ただ、55台まで数値が下がるのは直近では少ないので上昇に転じると予想します。
(米) FOMC政策金利発表 ― 重要度:★★★★★
アメリカのFOMC会議で決定した、政策金利が発表される。ここで決定された金利が、他国の金利政策や為替相場に影響を与える可能性が大きい。文句なしに重要な経済指標。
- この経済指標のポイント!
- 過去:1.0% 予想:1.0% 結果:1.0% 変動値:+23pips
- 利上げのペースが早まることになりましたが、次回の利上げ時期が不透明。この流れが変われば、米ドル高に動くかもしれないですね。
(米) 貿易収支 ― 重要度:★★★★☆
米ドルが下落する場面で注目される経済指標。対中貿易の赤字以外の数字が重要視されている。
- この経済指標のポイント!
- 過去:-485.0億ドル 予想:-445.0億ドル 結果:-437.0億ドル 変動値:+17pips
- アメリカは貿易赤字国。前回は少し赤字幅を縮小しましたが、今回はまた赤字幅が増えると予想します。
(米) 新規失業保険申請件数 [前週分] ― 重要度:★★★★☆
アメリカの失業者が失業保険を始めて申請した時の数が発表される。雇用統計とセットで発表される失業率との関係が強いことから、雇用統計の参考値として用いられる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:25.7万件 予想:24.8万件 結果:23.8万件 変動値:+17pips
- 雇用増加の幅が小さくなることが予想できるので、この週は増加に転じるかも。
(米) 非農業部門雇用者数 ― 重要度:★★★★★
アメリカで発表される、雇用統計のうちの1つ。非農業部門の雇用者数について発表されている。金融政策を決定するための判断材料に用いられるため、重要度が非常に高い。
- この経済指標のポイント!
- 過去:23.5万人 予想:19.0万人 結果:21.1万人 変動値:-2pips
- 先月は大幅に減少していました。下げ幅が大きいので、前回より数値は大きくなる。あとは予想値との乖離がどうなるかで米ドル高に進むかが決まります。
(米) 失業率 ― 重要度:★★★★★
アメリカで発表される、雇用統計のうちの1つ。非農業部門雇用者数と同様、金融政策を決定するための判断材料に用いられることから、重要度が非常に高くなっている。
- この経済指標のポイント!
- 過去:4.7% 予想:4.6% 結果:4.4% 変動値:-2pips
- 米FRBが利上げペースを早めると決断した理由の1つが失業率の減少。毎回下降が進んでいるので、そのまま下降傾向に保って動きそう。
(米) 輸入物価指数 [前月比/前年比] ― 重要度:★★☆☆☆
アメリカが海外から輸入した物資やサービスの価格変動を表す指数のこと。指数が上昇すると、景気が向上したと判断される。すなわち、ドル高方向に相場が推移する。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.2% / 4.6% 予想:0.1% / 3.6% 結果:0.5% / 4.1% 変動値:+7pips
- 前月はやや下向いてきましたが、前年度で見るといまだ数字が上昇しています。ここから、米ドル高が進む兆しが見えます。
(日) 国際収支(経常収支) ― 重要度:★★☆☆☆
国際収支のうち、経常収支カテゴリ全体の数字が発表される。経常収支が黒字になると円高が進むことが予想できる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:655.0億円 予想:25,930.0億円 結果:29,077.0億円 変動値:+1pips
- 前回発表の貿易収支は大幅な上昇となりました。この流れを汲み円高方向への動きが進みそうです。
(日) 国際収支(貿易収支) ― 重要度:★★☆☆☆
貿易収支は国際収支の経常収支というカテゴリに分類されています。実際の数字は輸出額-輸入額で算出。貿易黒字であれば、円高傾向になる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:-8,534.0億円 予想:8550.0億円 結果:― 変動値:―
- 前回は貿易黒字に転換しました。1月以外は基本的に黒字推移なので、そこまで大きく下がることはないでしょう。円高方向に進みそうです。
(米) 新規失業保険申請件数 [前週分] ― 重要度:★★★★☆
アメリカの失業者が失業保険を始めて申請した時の数が発表される。雇用統計とセットで発表される失業率との関係が強いことから、雇用統計の参考値として用いられる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:23.8万件 予想:24.5万件 結果:23.6万件 変動値:+13pips
- 前週の流れを汲み、大幅に増えることはないと思います。申請件数が少なくなっていれば、米ドル高方向に進みますね。
(欧州) 鉱工業生産 [前月比/前年比] ― 重要度:★★★☆☆
ユーロ圏における鉱業や製造業、そして電力・ガス等の公共事業の動向を表す指数のこと。前月/前年との比較で数値が上昇すればユーロ高になる。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.9% / 0.6% 予想:― 結果:― 変動値:-4pips
- 前回は上昇していました。上昇後に下降に向かうのはよくある既定路線みたいなものです。
(米) 消費者物価指数 [前月比/前年比] ― 重要度:★★★★☆
消費者が購入する商品や利用するサービスの物価変動を確認できる指標のこと。アメリカのインフレ率を分析することができる。数字が前回より高い場合はインフレが進んでいるため、ドル高方向に相場が動く。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.1% / 2.7% 予想:0.2% / 2.3% 結果:0.2% / 2.2% 変動値:-26pips
- 今年1月から前月にかけての落ち込みが激しかったです。前年比で見てもかなり低いため、今回は上昇してきている感じがしますね。
(米) 消費者物価指数 コア [前月比/前年比] ― 重要度:★★★★☆
消費者物価指数から、物価変動の激しい食品とエネルギーを除いた指数。見方は通常のものと同じで、前回の数字より上昇していたらインフレが進んでいるために米ドル高の方向に相場が動く。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.2% / 2.2% 予想:0.2% / 2.0% 結果:0.1% / 1.9% 変動値:-26pips
- このところ、トランプ大統領の影響でしょうか?急に消費が減ってきましたね。ここ数年でマイナスを記録したことはないので、数値的に言えば上昇に転じると思います。
(米) 小売売上高 [前月比] ― 重要度:★★★★☆
百貨店やスーパーマーケットといった小売・サービス業の月間売上高を表す指標のこと。前月比で数値が増加すると、個人消費が堅調であることの現れ。米ドル高に推移します。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.1% 予想:0.6% 結果:0.4% 変動値:-26pips
- 消費が減った関係か、小売売上高も減少傾向。ここを底として上昇に転じる可能性は大。
(米) 小売売上高 除自動車 [前月比] ― 重要度:★★★★☆
小売売上高のうち変動の激しい自動車を除いたもの。前月比で数値が増加すると、個人消費が堅調であると判断され米ドル高に推移します。
- この経済指標のポイント!
- 過去:0.2% 予想:0.5% 結果:0.3% 変動値:-26pips
- 前月は予想外に数値を下げましたが、予想としては下げ止まるという方向性が正しいと思います。数値の上昇で米ドル高を狙いたいところ。
(米) ミシガン大学消費者信頼感指数 [速報値] ― 重要度:★★★★☆
ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターから発表される、消費者調査の結果を表す指数のこと。調査対象者は300人。指数が高ければ、消費者の購買意欲が高まっていると判断できる。米ドル高の方向に相場が動いていく。
- この経済指標のポイント!
- 過去:95.7 予想:97.0 結果:97.7 変動値:+1pips
- 消費意欲を表す経済指標なのですが、このところ100に近い数値で安定しています。今回も90台で安定するものと思います。