為替相場が大きく動く取引チャンス！？ジャクソンホール会議とは？

2017年8月23日

今週末には非常に大きな経済イベントがありますね！アメリカのジャクソンホールで開催されるカンザスシティ連銀が主催するシンポジウムが８月２４日（木）～２６日（土）にかけて行われる通称「ジャクソンホール会議」が開催。今回はジャクソンホール会議を狙って取引するために、為替に与える影響と狙い目の取引を紹介していきます♪

ジャクソンホール会議とは？為替にどう影響するの？

ジャクソンホール会議とは、有名なエコノミストのみならず日本からは黒田日本銀行総裁、ユーロからは欧州中央銀行（ECB）のドラギ総裁、アメリカからは米中央銀行（FRB）のイエレン議長など多くの要人が集まるかなり大きなイベントです。

欧州中央銀行（ECB）のドラギ総裁は２０１５年、２０１６年と参加していないため３年ぶりの参加となります。過去には金融政策の変更や、量的緩和政策の発表などもこのジャクソンホール会議で行われました。各国の金融政策に関しての発言が多くなるため、非常に多くのトレーダーは注目しています！

その中でも注目するポイントはどこにあるのでしょうか。特に注目するポイントはと言うと「イエレン議長」と「ドラギ総裁」でしょう♪

イエレン議長が「金融の安定」をテーマに講演

２４日（木）から２６日（土）にかけて行われるシンポジウムですが、その中でも２５日（金）午後１１時よりイエレン議長が「金融の安定」をテーマに講演を行う事が決まっています。先程も言ったように、イエレン議長とはアメリカの中央銀行であるFRBの議長です。

FRB議長とは、アメリカが利上げを行うかどうかを会合によって決めるFOMC政策金利発表の委員長でもあります。つまりイエレン議長の講演で米利上げに関しての発言がある可能性もあります。利上げの可能性が為替相場に与える影響とは、

アメリカの政策金利が上昇すれば（利上げが行われれば）その分、他国間との金利差が開く事になりアメリカの通貨である米ドル（USD）が買われる事に繋がるのです。

９月にバランスシート縮小を実施する可能性は高いですが、９月・１２月とFOMC政策金利発表で利上げを行う可能性は非常に低いと市場では予想されています。つまりはドル買いに進みづらいという事です！ですが、仮に今回のジャクソンホール会議で年内の利上げを含んだ発言などをすればドルが買われる動きが高まります！

つまりは、

イエレン議長の講演で利上げに関して、: 可能性が低い発言をする米ドル（USD）を売られる傾向があり、USD/JPYでドル安円高方向へ。(Lowの方向); 可能性を含んだ発言をする米ドル（USD）を買われる傾向があり、USD/JPYでドル高円安方向へ。(Highの方向)

もし仮にアメリカで新しい金融政策の発表や、利上げに関しての発言がない場合も期待感の薄れからドルが売られる動きが高まる可能性もあります。どちらにしても為替相場、特に米ドル円（USD/JPY）は動きが高まるのではないでしょうか♪

ドラギ総裁が金融政策に関して触れるか？

ユーロ圏の中央銀行である欧州中央銀行（ECB）であるドラギ総裁の発言が２６日午前４時に予定されています。１６日のニュースでは、「ジャクソンホール会議では金融政策に関する新たなメッセージは打ち出さない」とコメントがないとされています。

また、ECB理事会の議事要旨によると今後の過度なユーロ高の可能性を懸念されていたことも分かり、ユーロは一時売られる結果となりユーロ円相場（EUR/JPY）でユーロ安円高へと動いていました。ですが、こちらも同様にドラギ総裁が金融政策に関しての発言に関して情報を公開すれば、ユーロ相場（EUR）には大きく影響を与えます！

ドラギ総裁は３年振りのジャクソンホール会議への出席となるので、非常に注目度は高いです！講演時間は２６日の午前４時となるため遅い時間ではありますが、EUR相場に注目♪