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次の日曜日は、いよいよフランス大統領選挙の決選投票ですね。現状は、第1回投票で勝ち抜いたマクロン氏とルペン氏の一騎打ちというような状況。得票率としては、マクロン氏がルペン氏を上回って優位に立っています。

第1回投票で負けたフィヨン氏やメランション氏の票がどちらに流れるかに注目が集まっていますね。

日本時間で言うと8日には結果が報じられると思いますが、だれが大統領として選出されるかで相場が大きく動くことになります。現在、誰が大統領になるかということから欧州相場を紐解いていきましょう。

決選投票で優勢なのは誰？

まず初めにフランス大統領の決選投票で優勢な候補をおさらいしましょう。ここまで、第1回投票前の世論調査や第1回投票の得票率においてもルペン氏を上回ったマクロン氏が優勢を保っています。その結果に従って、決選投票に勝つのもマクロン氏というのが大方の予想。

第1回投票後の市場の反応は、まさにこのような理由からユーロ高(円安)の方向に動いていました。決選投票もマクロン氏が危なげなく通過するという予想からも、上下に激しく変動する荒れた相場にはならないでしょう。

つまり、ユーロ円相場においてはユーロ高(円安)の方向で動くことになります。

ルペン氏が勝つ可能性は？

次にルペン氏が勝つパターンについて、考えてみましょう。もし、ルペン氏が大統領選挙で勝つことがあれば、反EUを政策に掲げていることからも「第2のBrexit」が起こる可能性が出てきます。為替相場においてはリスクがある流れとなるため、ユーロ安(円高)方向での推移となってしまっています。

ところが、ルペン氏が勝つことはなくなったと私は予想します。理由としては、2つあります。1つは第1回投票で負けた候補の支持者が投票棄権し、決選投票でルペン氏に票が流れないこと。2つ目は、決選投票を前にしてルペン氏が所属する国民戦線代表が失言してしまったことですね。

このようにマクロン氏の対立候補であるルペン氏が若干劣勢になりつつあることからも、決選投票後のユーロ圏の相場はユーロ高(円安)方向へ動いていきます。

[2017/05/08 追記]フランス大統領選の決選投票が実施され、フランス次期大統領が親EUのマクロン氏に決定しました。日本でも朝方からマクロン氏の当選確実が報じられ、相場はユーロ高に大きく動きました。

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